深世海をクリアしました【途中からネタバレ有】

Switch版「深世海 Into the Depths」をストーリークリアまで遊びました。
めちゃくちゃ面白かったです……!
Switchを買う前からやりたいと思っていた作品で、やっと遊べて大満足です。

深世海はいわゆるメトロイドヴァニア系のアクションゲームです。
広いマップを探索しつつアイテムを集め、行動範囲を広げていくやつですね。
で、深世海のマップは全て海中で、海水のあるところは泳いだりジェット噴射を使って進んでいきます。この時独特のふわふわした感覚があり、地面や壁に突撃するとダメージを受けたりするんですが、慣れるとスイスイ進めて楽しかったです。
イージーでやってたのもあるんですが、アクション要素も楽しくて色々考えながら冒険できたのが良かったです。

世界観もとても良くて……!
リアルとフィクションの混ぜ方が上手くて、色んなところを進んでるだけで楽しかったです。
実在の海の生き物や海中に沈んだ人類の文明の跡(車とか信号とか)をのんびり眺めてる時も楽しいし、このゲームの世界独自の発展を遂げた様々な施設などを見ている時もワクワクしました。
アジアンな要素をベースにしつつ不思議な形で作られたものが多く、独自の文字と相まって雰囲気がとても良かったです。
ストーリーもほとんど文字を使わず語られるんですが、それでもちゃんと分かるし面白いのが好きです。
キャラクターの動きが丁寧なのも愛着に繋がってて良いなぁと思いました。

BGMやSEも非常に拘られていて好きです。
場所やシチュエーションで細かく変わる音楽が印象的でした。神秘的なもの、落ち着くもの、怖いもの、ドラマチックなものとよりどりみどりです。
クリア後にBGMが聞けるモードが解禁されるんですが、そこでの差分の多さには驚きでした。
SEもすごくリアルなんですが、かなり力を入れて収録されてたようで、You Tubeにある公式の動画が見ててすごく面白かったです(凍った湖にマイクを突っ込んで音を録ったりしている)。


アクション苦手人間でもイージーでクリアできましたし、歯ごたえのあるゲームがやりたいなら自分で色々縛ることもできると思うので、深海とか冒険とか廃墟とか好きな人にはおすすめのゲームでした。
アチーブとか図鑑とか埋めきれてないので、また海に潜りたくなったら遊ぼうと思います。

ここからネタバレがあります

ここから区域ごとの感想です。
ストーリーのネタバレがあります。

故郷→操作に慣れるのに必死であまり見て回る余裕がなかったのですが、それでも海の綺麗は印象に残りました。
何が起きるんだろうとワクワク進めてよかったです。

大海溝→一番海の綺麗さを堪能できたマップです。サンゴとかが積み重なってるところ、開けてて光も入っててとても印象的でした。危険がないならこういう所に住みたい。
ゲームが進んでくると、色んなところと繋がってるマップなのが分かるのも好きです。

古代遺跡→ピラミッド型の何かがあり、マップ名も古代遺跡なので「アトランティス的なところかな?」と思ったら意外と和風でびっくりしました。
元は山の上の神社とかがあったんですかね。
主人公は進めないですけど、奥に鳥居が続いてるところがどんなところなのか気になります。
でも遺跡自体はこの世界独自の文化に近い雰囲気なんですよね。主人公の祖先が暮らしてたりしたんでしょうか。

沈没船→ここまで神秘的な雰囲気だったのが、急にホラーになってびっくりしました。バイオハザードだ。
ここまで海の生き物と不思議文明が中心だったところに「巨大な手」とか「巨大な目」とか人間に近いモチーフが出てきたので……実際は改造された生物で安心しました。バイオハザードだ。
潜水艦に乗ってのボス戦は面白かったです。

海底火山→またしても怖い雰囲気のマップですが、こっちは純粋に「生命の危機が近くて怖い」って感じでした。古生粘菌が怖いし発破銛の残弾数も怖かった。溶岩も怖い。
ボス戦もイージーなのにギリギリでした。
急いで通り抜けたので半分くらい見てない場所があります。いつかリベンジしたい。

封印された深海文明→タイトルからテンション上がる最終地点。
独特の作りの建造物やネオン看板がいっぱいで、とても綺麗な場所でした。古生粘菌の出現まではきっと住んでて楽しかっただろうなと。
しゃちほこん、どんな食べ物だったんでしょうかね。

そして最深部、やっと見つけた人類は皆死んでるわ、粘菌は迫ってくるわの大ピンチから圓との遭遇、やっと希望が見えたかと思えば……からのラスボス戦は盛り上がりました。
潜導が主人公を突き飛ばしたシーンはショックでした。でもきっと良かれと思ってやってくれたんでしょうね。
主人公もそれが分かってるからこそ潜海者エンドで手を差し伸ばしたんだろうなと。主人公、名前も顔も分からないけど優しい良い人なのが分かる感じで好きです。
圓になって皆で生きるのも一つの幸福の形なんだろうけど、それを拒否して最期まで人間として生きる方が私は良いかなと思います。
圓になるエンドだとスタッフロール前のタイトルロゴには潜導だけがいて、潜海者エンドだと主人公と潜導の両方がいる(正式なタイトルロゴと同じ状態)なのが好きです。住む場所や考え方が違っても、やってきた冒険は無駄にならないんだろうなーとしみじみしました。
実際潜海者エンド後の主人公には潜水艦がついてるので、いずれ行動範囲を広げて遠くの海域で生き残った人類と合流できるかもしれないし、粘菌に打ち勝つ方法も見つかるかもしれません。
このエンディングの感じ、同じカプコン製のブレスオブファイアの雰囲気を感じてとても好きです。

ゲーム性、美術、音楽、ストーリーとどこをとっても楽しい作品でした!

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